コロナ予防に熱い飲み物を!=伝統的日本の食習慣見直しを、に対するコメント

ブラジルのニッケイ新聞(日経新聞ではない、「日系新聞」)で「コロナ予防に熱い飲み物を!=伝統的日本の食習慣見直しを」という記事があったので、科学をかじったものとして、コメントしておく。

元記事はこちら

特別寄稿=コロナ予防に熱い飲み物を!=伝統的日本の食習慣見直しを=ミナス・ジェライス州ジャナウーバ市在住 Brasnica社 山田勇二(代筆 関 秀貴)
2020年8月14日
https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200814-31colonia.html

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まずは、いちおう新聞という形態をとっている広く読まれるメディアが、寄稿とはいえ、いささか科学的根拠が乏しい記事を掲載するのは、どうなのか、と個人的には思う。最低限、これは個人の意見です、と新聞社側から文言を入れたり、専門家の意見を聞いて補足したらよかっただろう。今後そういうフォローがあるかもしれない。
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「熱いお茶を飲んで予防を」
「コロナウイルスは熱に弱い」

これら「フェイクニュース」まがいの情報は、私もSNS等でこれまでによく目にした。代表的な専門家の意見をBBCの記事から引用しよう。

“There is no evidence that hot drinks will protect against viral infections,” says Ron Eccles, an expert in respiratory diseases at Cardiff University in the UK and former director of the Common Cold Centre.

「温かい飲み物がウイルス感染を防ぐという証拠はありません」と英国のカーディフ大学の呼吸器疾患の専門家であり、元コールドセンターの所長であったRon Ecclesは言います。

「武漢ウイルス」

世界的にはこうした病原菌の呼称に地名をいれないようにしているのが、最近の傾向である。

「日本では、熱いお茶を家庭はもとより・・・こうした生活習慣の違いが、特に熱いものを多く食べ飲むという習慣が日本で今回のパンデミックで感染爆発が起こらず・・」

これは、ブラジルならコーヒー、イギリなら紅茶だろうか、を熱い状態で飲む習慣があるので、日本に限ったことではないでしょう。

「箸をつかって熱いものを食べるせい」

著者によると、日本食は うどん に代表されるように、深い鉢で箸で食べるので、温度が下がらない、したがって、ウィルスが広がりにくい、という解釈をしているようです。

松浦弘智 Hirosato Matsuura オープンサイエンティスト mtzhiro@gmail.com

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